カブトムシの観察日記
公園で運良くカブトムシを捕まえたので、自由研究として観察を続けることにした。名前を「クロ丸」とつけ、虫かごに入れて世話を始めた。最初に驚いたのは、夜になるとものすごく活発に動くこと。昼間はじっとしているのに、夜中にはガサガサと羽を鳴らし、登ったり掘ったりしていた。食べ物はバナナや昆虫ゼリーを与えたが、特に甘い匂いの強いバナナが好きらしく、ゼリーより先に食べてしまうことが多かった。日ごとの行動をノートに書き、体の大きさや羽の色の観察も記録した。ツノの形や足の力強さをじっくり見ていると、生き物としての逞しさを感じる。弟は怖がって触れなかったけれど、毎晩かごをのぞきに来て興味津々だった。観察を通じて、生き物にも一匹一匹性格があるように思えてきた。クロ丸との時間は、夏の思い出の中でも特別なものになりそうだ。